一人暮らしのOL、中村さん(仮名)は、最近、自宅マンションの洗面台の流れが非常に悪いことに悩んでいました。特に朝、洗顔やメイク落としをした後、水がなかなか引かず、洗面ボウルに溜まってしまう状態でした。髪の毛はこまめに取り除いているし、固形物を落とした覚えもない。ラバーカップを試しても、パイプクリーナーを使ってみても、一時的に少し良くなる気はするものの、すぐにまた流れが悪くなってしまいます。「なんでだろう…」原因が分からず困っていた中村さんは、インターネットで調べているうちに、「化粧品の油分」が詰まりの原因になることがある、という情報を見つけました。中村さんは、普段からオイルクレンジングや油分の多いクリームなどを愛用しており、洗顔時にそれらを洗面台で洗い流していました。「もしかして、これが原因かも?」と考えた中村さんは、いつもより念入りに排水トラップの掃除をしてみることにしました。洗面台下の排水トラップを分解してみると、案の定、内部には白い固まりのようなものや、ヘドロ状の汚れがびっしりと付着していました。おそらく、これが化粧品の油分や石鹸カスなどが固まったものだろうと推測されました。使い古しの歯ブラシや割り箸を使って、丁寧に汚れを掻き出し、パーツを洗浄しました。そして、仕上げにアルカリ性のパイプクリーナー(油汚れに効果的とされる)を使い、排水管内部も洗浄しました。排水トラップを元通りに組み立て、水を流してみると…驚くほどスムーズに水が流れていきます!以前の鈍い流れが嘘のようです。「やっぱり油汚れだったんだ!」原因が特定でき、自力で解決できたことに、中村さんは大きな達成感を覚えました。それ以来、中村さんはオイルクレンジングなどを使った後は、すぐに洗面ボウルに残った油分をティッシュで拭き取るようにし、排水トラップの掃除も以前より頻繁に行うようになったそうです。この事例のように、洗面台の流れが悪くなる原因は、髪の毛や石鹸カスだけでなく、日常的に使っている化粧品に含まれる油分であることも少なくありません。特にオイル系の製品をよく使う方は、排水口や排水トラップの掃除をこまめに行う、油分をできるだけ拭き取ってから洗い流すなどの対策を心がけると良いでしょう。原因が分からない詰まりも、生活習慣を見直すことで解決の糸口が見つかるかもしれません。
化粧品の油分が原因?洗面台つまり解消事例