給湯器から水漏れがする、ガス臭い、異音がするなど、明らかな異常が発生した場合、安全を確保し被害を最小限に抑えるために、冷静に適切な緊急対応を行うことが重要です。まず、身の安全を最優先に行動してください。もし「ガス臭い」と感じた場合は、すぐに給湯器の使用を中止し、換気扇や電気のスイッチには絶対に触らず、窓を開けて十分に換気を行います。火気厳禁です。そして、速やかに契約しているガス会社に連絡し、指示を仰いでください。ガス漏れの疑いがある場合は、屋外のガスの元栓を閉める必要もあります。ガス臭くない場合でも、給湯器本体や配管から「水漏れ」を発見したら、まずは給湯器本体の下部などにある止水栓(給水バルブ)を閉めて、水の供給を止めましょう。止水栓が見当たらない、または固くて閉められない場合は、家全体の水道メーター近くにある元栓を閉めます。水漏れを放置すると、床下浸水や階下への漏水被害につながる可能性があります。電源プラグが近くにある場合は、感電防止のため、安全を確認した上でプラグを抜くか、給湯器専用のブレーカーを落としましょう。「異音」や「異臭(ガス臭以外)」、「煙が出ている」などの異常がある場合も、まずは給湯器の使用を中止し、電源プラグを抜くかブレーカーを落としてください。無理に使い続けると、故障が悪化したり、火災などの事故につながったりする危険があります。リモコンに「エラーコード」が表示されている場合は、その番号を必ずメモしておきましょう。後で業者に連絡する際に、状況を正確に伝えるための重要な情報となります。これらの応急処置を行った後は、自分で修理しようとせず、必ずメーカーのサポートセンターや、信頼できる専門の修理業者に連絡し、点検・修理を依頼してください。異常の内容、エラーコード、行った応急処置などを具体的に伝えることで、よりスムーズな対応が期待できます。緊急時こそ、落ち着いて、安全を第一に行動することが肝心です。

投稿者 H9QNoPdCBUYJ