ウォシュレットのリモコンのボタンを押しても、ノズルが出てこない。そんな時は、ウォシュレット本体だけでなく、リモコン側に問題がある可能性も疑ってみる必要があります。リモコンと本体がうまく連携できていないと、当然ながらノズルは作動しません。まず、最も基本的なチェックポイントは「リモコンの電池」です。電池が消耗している、あるいは切れていると、リモコンからの信号が本体に届かず、操作ができなくなります。特に液晶表示があるタイプのリモコンは、表示が薄くなっていたら電池交換のサインです。電池を新しいものに交換してみてください。電池交換の際は、プラスマイナスの向きを間違えないように注意しましょう。電池を交換しても改善しない場合は、「リモコンと本体の通信」に問題があるのかもしれません。壁掛けタイプのリモコンの場合、リモコンと本体受光部の間に障害物がないか確認してください。また、リモコンの信号送信部や、本体の信号受光部が汚れていると、信号の送受信がうまくいかないことがあります。それぞれの部分を柔らかい布などで優しく拭いてみましょう。何らかの原因でリモコンと本体の設定がリセットされてしまっている可能性も考えられます。取扱説明書を確認し、リモコンと本体の再設定(ペアリング)方法が記載されていれば、試してみる価値があります。意外な落とし穴として、「着座センサー」が正常に反応していないケースもあります。ウォシュレットは、人が便座に座っていることを検知して初めて作動する仕組みになっています。着座センサーが汚れていたり、便座カバーなどがセンサーを覆ってしまっていたりすると、座っていると認識されず、リモコンを操作してもノズルが出てきません。便座と本体の間にある着座センサー部分を確認し、汚れていれば清掃しましょう。便座カバーを使用している場合は、一度外して試してみるのも良いでしょう。これらのリモコン関連のチェックを行ってもノズルが出ない場合は、リモコン自体の故障、あるいはウォシュレット本体側の故障が考えられます。リモコンだけの問題であれば、リモコンの交換で解決することもありますが、判断が難しい場合は、メーカーのサポートセンターや専門の修理業者に相談することをお勧めします。