蛇口の種類は、ハンドルの操作方法だけでなく、その「設置方法」によっても大きく二つに分類されます。それぞれの特徴とメリット・デメリットを理解することは、キッチンや浴室のリフォームで蛇口を選ぶ際に重要なポイントとなります。一つ目が、壁面から出ている給水管・給湯管に直接取り付けられる「壁付きタイプ」です。主に浴室の洗い場や、昔ながらのキッチンの壁などで見られます。壁付きタイプの最大のメリットは、蛇口の根元がカウンターやシンクの上に出ないため、シンク周りのスペースを広々と使えること、そして掃除がしやすいことです。水栓の根元に水が溜まって水垢やカビが発生するといった悩みもありません。また、交換工事の際には、既存の配管の位置を変える必要がなければ、比較的簡単に新しいものに取り替えることが可能です。一方で、デメリットとしては、壁の中の配管に接続されているため、万が一配管の根元で水漏れが発生した場合、壁を壊して修理する必要があるなど、大掛かりな工事になりやすい点が挙げられます。二つ目が、キッチンカウンターや洗面台、浴槽の縁などに開けられた穴に取り付けられる「台付き(デッキ)タイプ」です。現在のシステムキッチンや洗面化粧台の主流はこちらのタイプです。台付きタイプのメリットは、デザインの自由度が高いことです。グースネック型やL字型など、スタイリッシュで意匠性の高い製品が豊富に揃っています。また、カウンター下に配管があるため、水漏れなどのトラブルが発生した際にも、比較的点検や修理がしやすいという利点があります。デメリットは、蛇口の根元部分がカウンター上にあるため、水滴が溜まりやすく、こまめに掃除をしないと水垢が付きやすいことです。蛇口を選ぶ際は、デザインや機能だけでなく、自宅の配管がどちらのタイプに対応しているかを必ず確認する必要があります。
蛇口の設置方法、壁付きタイプと台付きタイプの違い