無事に新しい便器の設置が完了!達成感に浸りたいところですが、DIYでの便器交換で最も重要な工程が残っています。それは、「水漏れチェック」です。設置直後は問題ないように見えても、接続が甘かったり、パッキンがずれていたりすると、後からじわじわと水が漏れ出し、床下への浸水など大きなトラブルにつながる可能性があります。交換作業が終わったら、必ず以下の手順で水漏れがないかを入念に確認しましょう。まず、止水栓をゆっくりと開けます。いきなり全開にせず、少しずつ水圧をかけながら、接続部分の様子を注意深く観察します。チェックすべき箇所は主に3つです。一つ目は「止水栓と給水管(給水ホース)の接続部分」、二つ目は「給水管(給水ホース)とタンクレバーの接続部分」、三つ目は「便器と床の接地面(床フランジ部分)」です。各接続部分に、乾いたティッシュペーパーやトイレットペーパーを当ててみましょう。水が滲み出ていれば、ティッシュが濡れてすぐに分かります。目視だけでなく、実際に触ってみて湿り気がないかも確認します。特に、ナットの周りやパッキンが入っている箇所は念入りにチェックしてください。次に、タンクに水を溜めます。水が溜まる過程でも、給水管の接続部分からの水漏れがないか再度確認します。タンクが満水になったら、数分間そのまま放置し、タンク本体や給水管接続部分から水が漏れてこないか観察します。問題がなければ、いよいよ排水テストです。排水レバーを操作し、水を流します。この時、「便器と床の接地面」から水が滲み出てこないかを特に注意深く観察してください。床フランジとの接続がうまくいっていないと、排水時にここから水が漏れることがあります。数回、水を流してみて、毎回漏れがないか確認しましょう。排水後、便器内の水位が正常に戻るか、異音などがないかも確認します。これらのチェックを最低でも数回繰り返し、全ての箇所で水漏れがないことを確認できたら、ようやく安心して作業完了と言えます。設置後すぐだけでなく、数時間後、翌日など、時間を置いてからも再度水漏れがないか確認すると、より万全です。DIYは自己責任です。この最終チェックを怠らず、万全を期すことが、トラブルを未然に防ぐために最も重要です。
DIY便器交換後忘れずに行う水漏れチェック