あれは忘れもしない、数年ぶりの大寒波が到来した1月の夜のことでした。冷え切った体をお風呂で温めようと、湯張りのボタンを押したのですが…いつまで経ってもお湯が溜まる気配がない。リモコンを見ると、見慣れないエラーコードが点滅しています。「まさか…」。慌ててキッチンや洗面所でお湯を出そうとしても、出てくるのは氷のように冷たい水だけ。完全に給湯器が沈黙してしまったのです。外はマイナス気温、家の中も暖房が追いつかないほど寒いのに、お湯が使えないなんて絶望的でした。すぐに給湯器の取扱説明書を引っ張り出し、エラーコードを確認すると、「燃焼系統の異常、販売店に連絡してください」との表示。もう夜遅かったので、その日は修理を諦め、震えながら布団にもぐりこむしかありませんでした。翌朝、一番で給湯器メーカーのサポートセンターに電話。しかし、同じように寒波で給湯器が故障した家が多かったようで、電話がなかなかつながりません。ようやく繋がっても、「修理訪問は最短で3日後になります」との返答。3日間もお湯なし生活なんて耐えられない!藁にもすがる思いで、地元のガス会社や水道設備業者にも片っ端から電話をかけました。幸運にも、比較的早く対応してくれるという業者さんが見つかり、その日の午後に点検に来てもらうことに。点検の結果、やはり内部の部品が寿命を迎えており、修理も可能だが費用が高額になること、設置から12年経過しているため、他の部品もいつ壊れてもおかしくないことなどを説明されました。悩んだ末、思い切って新しい給湯器に交換することを決断。幸い、業者さんが在庫を持っていたため、翌日には交換工事を行ってもらえることになりました。工事は半日ほどで完了し、無事に温かいお湯が出るようになった時の安堵感といったら…!本当に涙が出そうでした。費用は痛い出費でしたが、あの凍えるような夜を思えば、安心には代えられません。今回の経験で、給湯器の寿命と、冬場の故障がいかに悲惨かを身をもって知りました。そして、いざという時に頼りになる業者さんを見つけておくことの大切さも痛感しました。皆さんも、給湯器の定期的な点検や、早めの交換検討をお勧めします。