洗濯機に水が溜まらないトラブルが発生し、自分でできる対処法を試しても改善しない場合、修理を依頼するか、思い切って新しい洗濯機に買い替えるか、という選択に迫られます。どちらを選ぶべきか、判断するためのポイントを整理してみましょう。まず考慮すべきは「洗濯機の使用年数」です。洗濯機の平均的な寿命は、一般的に7年から10年程度と言われています。もしお使いの洗濯機がこの年数に近づいている、あるいは超えている場合は、修理しても他の部品が次々に故障する可能性があります。また、メーカーの部品保有期間(製造終了後約6~7年)が過ぎていると、修理に必要な部品がなく、修理自体ができないこともあります。使用年数が長い場合は、買い替えを検討する方が合理的かもしれません。次に重要なのが「故障の原因と修理費用」です。専門業者に点検を依頼し、どこが故障しているのか、修理にどれくらいの費用がかかるのか、正確な見積もりを取りましょう。給水ホースの交換やフィルターの清掃など、比較的簡単な修理であれば費用はそれほど高額にならないかもしれません(1万~2万円程度)。しかし、給水弁や排水弁、水位センサー、あるいは制御基板といった主要部品の交換が必要になると、修理費用は数万円から、場合によっては5万円以上かかることもあります。この修理費用と、同等クラスの新しい洗濯機の購入費用を比較検討します。修理費用が高額になる場合は、新品への買い替えを選択する方が、長期的に見てコストパフォーマンスが良い可能性があります。また、「現在の洗濯機への満足度」や「求める機能」も判断材料になります。今の洗濯機の容量や機能に不満がある場合や、最新の節水・省エネ機能、洗剤自動投入、温水洗浄、乾燥機能などに魅力を感じているのであれば、故障を機に新しいモデルへ買い替える良いチャンスとも言えます。最新モデルは、電気代や水道代の節約につながることも期待できます。さらに、「保証や保険の適用」も確認しましょう。メーカー保証期間内であれば無償修理の可能性もありますが、保証期間が過ぎていても、販売店の長期保証や、別途加入している家電保険などが適用できる場合があります。保証内容を確認し、自己負担額がどれくらいになるかを把握することも重要です。
水がたまらぬ洗濯機修理か買い替えか