蛇口が固くて回らない時、ついつい力任せに回してしまいがちですが、それは非常に危険です。ここでは、蛇口が固い時に無理に回すとどうなるのか、そのリスクと正しい対処法について解説します。まず、蛇口が固い時に無理に回すと、最も起こりやすいのが、ハンドルやレバーの破損です。特に、プラスチック製のハンドルやレバーは、強い力を加えると、割れたり、折れたりする可能性があります。また、金属製のハンドルやレバーでも、内部のネジ山が潰れたり、変形したりする可能性があります。次に、蛇口本体が破損するリスクもあります。無理な力を加えることで、蛇口本体に亀裂が入ったり、接続部分が緩んだり、水漏れの原因になったりすることがあります。さらに、水道管を破損させてしまう可能性もあります。特に、古い水道管や、劣化した水道管は、強い力を加えると、破裂する危険性があります。水道管が破裂すると、水漏れがひどくなり、修理費用も高額になります。これらのリスクを避けるためには、蛇口が固い時に、無理に回さないことが重要です。正しい対処法としては、まず、ゴム手袋をはめて滑り止めをし、ゆっくりと回してみましょう。それでも回らない場合は、蛇口のハンドルやレバーの根元に、潤滑油を少量吹き付け、しばらく時間をおいてから、再度回してみましょう。ただし、潤滑油を使用する際は、必ず水道用のものを使用してください。他の種類の潤滑油を使用すると、蛇口内部の部品を傷めてしまう可能性があります。また、熱湯をかけるという方法もあります。熱湯をかけることで、蛇口内部の固着物が膨張し、動きやすくなることがあります。ただし、熱湯をかける際は、火傷に注意し、蛇口の材質によっては、変形や破損の可能性があるため、注意が必要です。これらの対処法を試しても蛇口が回らない場合は、専門業者に修理を依頼しましょう。専門業者は、専用の工具や技術を使って、蛇口を修理したり、交換したりしてくれます。蛇口が固くて回らない場合は、無理せず、正しい対処法を試すか、専門業者に相談するようにしましょう。